** 百人一首の歴史 **
■ことのはじまり

百人一首のはじまりは、はるか昔。千年前の平安時代の頃にあります。
当時は「古今和歌集」や「新古今和歌集」など、たくさんの勅撰和歌集がつくられました。
勅撰和歌集とは、天皇などが命令して作らせた和歌集のことです。
この名前は皆さんも国語の教科書で目にしたことがあるかと思います。

そして百人一首としてまとめられたのが、鎌倉時代です。小倉山に住んでいた歌人・藤原定家が、有名な百人の歌人の代表作品を一首ずつ集め、年代順に並べた物が小倉百人一首となりました。
この集める元となった和歌集が、上に書いた「たくさんの勅撰和歌集」なのです。


■かるたになった

百人一首がかるたとして遊ばれるようになったのは、戦国時代のことです。
その頃はまだ庶民には浸透しておらず、もっぱら宮中の行事として行われていました。

江戸時代、ようやく庶民の手の届く所に百人一首がやってきました。その要因は木版画の技術でした。
それによって多くの人が百人一首を学ぶことができるようになったのです。
江戸時代後期に、お正月の家庭のイベントとして百人一首が定着したと言われています。


■今現在

競技かるたで言えば、お正月にNHKでやってるようなかるた大会があちこちで行われるようになりましたし、年齢層もジュニア戦からシニア戦まで老若男女が参加できるようになってます。
あと、学校行事などでもやってる人が多いんじゃないかと思います。
もちろん普通に和歌として教科書にも出てくることも多々あります。実際に私が使ってるのには二首出てきました。
こんな風に結構気にしてない所でも百人一首って今も昔も存在感を発揮してるんです。